若者のナンタラ離れネタの時に思ったんですけど、「ゲーム会社の音ゲー離れ」ってないですよね。そこを考えると、最初の第一歩を作った南雲さんってすごいんだな、と思ったりとか。
ごきげんよう、nagyuです。
先日からずーっとシアトリズム ファイナルファンタジーをプレイしています。
スクウェア・エニックス 2012-02-16
売り上げランキング : 22
要はただの音ゲーで解禁要素があるだけなのかとおもいきや、そうでもなくて興味深いです。
- 解禁要素はある(楽曲、キャラクタ解禁、トレカ収集、実績、などなど)
- キャラクタのレベルが上がっていくと、「HP」の概念によりミスを受けた際のゲージの減り方が緩くなる
- 各種アビリティの概念により、クリアするのに便利な魔法などを使うことができる
(逆に、ケアルやリジェネなどをつけなければゲージが回復することはない) - 上級者へのボーナスとして、この「アビリティ」をつけないことによるボーナススコアが与えられる。
( ランクは完全スコア制、ボーナスポイントナシではSS、SSSランクを取得することは不可能) - 「累計クリティカル(ピカグレ)」の概念があり、何回もプレイすることで埋めることができる。
という説明はよく見かけると思うんですが、実際プレイすると音ゲー以外の要素がいかにキラめいているかが実感できるわけです。
- FMS/BMSなどはプレイスタイルの差だけではなく、目的が違う。BMSならより多く敵を倒せばそれだけ経験値(音ゲーとは別要素)を入手できるし、FMSなら素早いキャラでフルチェイン(フルコン)すればゴールテープがわりにキャラが待っており、おまけアイテムをもらうことができる
- 主人公ズの覚える「ボスに対して有効」アビリティが爽快!4人並べておくと、ボスと呼ばれる枠のキャラが現れると順に必殺技を繰り出していく。エフェクトが同じなのは残念だけど、音ゲーとしての要素を考えるとあまり派手すぎるのは邪魔でしかないか。
- アイテムは全く使わなくてもいい人もいるでしょうが、例えば「アレはアイテムを使わないと出現しない」=実績解除ができない、アビリティ・アイテム装備なしだと分岐がなくなるためクリティカルを埋め切ることが不可能、など、「どちらの要素でも遊ばせる」工夫がもりだくさん
…でですね、結局やりこめばこの手のゲームはうまくなるのですが、ゲーム自体に長くやれば難しい譜面がクリアできる要素が含まれているという点は見逃せないと思うのです。
大体音ゲーを引退するのは長くプレイしても自分の限界を感じるタイミングだと思います。
私も今では立派なポップン懐古厨となり、おもむろにUKダンスポップなどを投げて誰も当たってくれずしょんぼりするような 生活を送っております。そのきっかけになったのは、長くやった分のアドバンテージが自ら自身にしか残らず、鍛錬(だと思います、アレは)を続けていかないとその前にやっていた分まで水の泡となり、そんな下手な自分に耐えられない…という悪のスパイラルによるものでした。
シアトリズムはその点、帰ってきた人間たちにはゼロからよりも圧倒的に恵まれた環境を用意して待っていてくれるわけです。もちろん、その分譜面のクリア速度(難しい譜面をクリアできるように鳴るまで)は早くなりますが、そこはクリティカルを埋めていくこと、もしも自信があるならボーナスポイントでSS以上ランクを狙うことなどでやりこみ要素をつめ込んであるため、全く問題にはなりません。
それ以前に、最近のカジュアルなゲームを求める流れからすれば、 早くに極みに到達できることはむしろ歓迎されていいものなのです。パッケージソフトですからね。
べた褒めしてきましたが、気になる部分もやはり多かったです。ここではそれも紹介。
- 実績解除の条件はハイスコアのみ見る。例えば、ハイスコアでフルコンしていない場合、フルコン実績は解除されない。…これは対応できた部分だと思うのですが…すっぴんボーナスと合わせるとかなり厳しいところ。(すっぴんボーナスでSS以上取得ただのクリア、アビリティつきフルクリティカルで実績が解除されない)
- 分岐タイムにシーケンスの色が変わる。コナミ音ゲーではこれは「オジャマ」として扱われるほど、シーケンスの色変更はプレイに支障をきたします。 色でボタンを分けているからなおさらです。
- シーケンスの流速は難易度が上がるごとに上がるため、高難易度になってくるとスピードが敵となる。
- キャラ解禁条件「クリスタルの欠片」を集めきったあと同じクリスタルの欠片を入手しても代替アイテムはない(多分)。70↑の闇の譜面をボス撃破クリアしてもアイテム無しが多々ありました。それくらいはあってもよいんじゃないの?ラス1しか残ってないので切ない…
シーケンスの評価が5つ、GREATとGOOD、BADがある、GOOD以上はコンボ接続扱い、の時点でおそらくIIDXを参考にしたのかなーと思ってるんですが、特にハイスコアの部分にはもう少し配慮を入れていただければ…と思いました。
それでも、やはり音ゲーの世界にRPG要素を叩きこんだら面白くなっちゃった!というのはかなりエポックメイキングな感じではないでしょうか。他の音ゲーもその他要素を加えていますが、ここまでがっつり入れたのはないからね。次回作にドラゴンクエストが来るのを大変期待しております(笑)。
あとファリスのステ振りとアビリティ振り考えた方。
許さない、絶対にだ。
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